1月から始める新しいことその2。
工房「Taller」を始めます。工房といっても商品を作る(そんな力量もないので)場所ではなく、全く自分のためだけに器を作る場所です。
Taller(タジェール)はスペイン語でそのまま「工房」や「アトリエ」の意味です。
14年前にバルセロナに3ヶ月滞在した際、私の住まいは住居やホテルではなく「Taller」でした。正確に言うとTallerのさらに奥の場所だったのですが、、、鎖で繋がれた扉を開けると壁一面には謎のお経が書かれ、掛けられた絵には椅子と少女が暗く描かれ、人形の手や足を標本のように貼り付けた箱や、人形の首に埋められた裸電球が飾られ、 窓もないので常に薄暗く、シャワーとトイレがある場所は床ではなく「土」 、、、そんな場所でした。
日本を発つ時にまさかそんな場所で暮らすとは思っていなかったため驚きましたが、多少そういう場所に「免疫」があったため、なんとか数日で順応できました。
今考えるとそのTallerは「話のネタ」でもありますが、工房を借りて帽子や鞄を作っていたスペイン人にそこでスペイン語を教えてもらったり、地元のお祭の時にそこでお好み焼きを作ってこっそり売ってたら警察に見つかって怒られ、大量に余ったお好み焼きを友達や知り合い皆で頑張って食べたり(多分スペイン人の口にはあまり合わなかったはず)、と良い思い出がたくさんあります。
そんなことを思い出しつつ、ちょっと格好つけて「Taller」と名づけました。
右の写真は4年ほど前に作ったパン皿です。今回「PANDA couture」で使ったみてお客様の反応もよかったのですが、改良できそうだなと思ったのでまずはここから始めます。
まあ、残念ながら窯がまだないんですけどね。。。