2023年

栗2022-2

謹賀新年。
なんだかあっという間に年を越してしまった感が個人的にありましたが、、2023年です。

新年に「抱負」を述べることはあまりないのですが、お知らせの意味を込めて抱負を述べますと、、、2023年は「終えて始める年」にします。

2023年始まって早々に「終える」と言うのもなんだか景気が良くないですが、格好良く言えば今まで私が何かを終える時はだいたい何かを始める時だったので、2023年はそのような年になりますよ、というお知らせです。

まず毎週金曜日に行っていた予約制テーラーメイドレストラン「PANDA couture」は2022年末をもって終了しました(いきなり過去形で申し訳ありません。ただ終えると決めた2022年10月以前に頂いていた2023年のご予約は行います)。
そして毎週火曜日に行っている「cafe甘ぱんだ」は2023年3月末をもって終了します。

「料理人の矜持 その9.5」にて書いた通り2022年5月に「飲食複合施設」の計画が諸事情により白紙となりました。

「cafe甘ぱんだ(始めた当初は「週一甘味処甘ぱんだ」)」、「PANDA couture」、そして「ark.farm」はどれもその「飲食複合施設」に何らかの形で繋げるという目的もあり始めたことだったので、それ自体がなくなったのであれば「じゃあ先へ進もう」と思い「cafe甘ぱんだ」と「PANDA couture」の終了を決めました。

しかし急いで「次のレストラン」となるほど自分で納得できる段階に私は全然たどり着いていません(蛇足ですが自分の納得10段階評価で料理は5、製菓は7、陶芸は2、農業は5、その他ワインや発酵関連4)。

その評価で思うに、愛知県瀬戸市という全国有数の陶磁器の街に住んで4年、陶芸をやりに来たのに全くできていません。そしてできていないため素人に毛が生えた程度のレベルのままの私では少しの空き時間があっても何もできません。せいぜいロクロをちょろっと回すだけです。
というわけで今年1年は10段階評価で最も低い陶芸に集中します。

そして2024年から新しいレストランに向けて動きます。それがどこで、どのようなお店になるのか(「料理人の矜持」にて書いてきた「総合芸術」のレストランになるか、その間に別形態をひとつ挟むのか)は今年1年考えて決めます。

「cafe甘ぱんだ」「PANDA couture」どちらも週1日平日の営業でしたが、多くのお客様にご愛顧頂いたこと嬉しく思います。
私の勝手で申し訳ありませんが、どのような形であれ料理人としてのスタンスは変わりませんので引き続きよろしくお願いいたします。

あ、もう終わったみたいな書き方をしてしまいましたが、、、甘ぱんだは3月末までまだまだ毎週スイーツを変えてお待ちしております!
ちなみにcafe甘ぱんだは1月10日からの営業です。

写真は(「新年の写真」っぽいのがなかったので)PANDA coutureで2022年最後の栗のデザートとしてお出ししたものです。

パートフィロ(パリパリの薄い生地)の器の中にモンブランクリーム、栗の渋皮煮、ナッツとメレンゲの焼き菓子、蒸し栗、マロンショコラクリーム、ナッツの糖衣掛けなどを置いて、周りにマロンキャラメルソースを合わせた一品です。パートフィロを割りながら色々味を組み合わせて楽しんで頂けるようなデザートにしました。

では、2023年もどうぞよろしくお願いいたします。