先日藤井聡太二冠の「最優秀棋士賞受賞」のお祝い紙面を見ていたところ、瀬戸市有数の企業の広告の中で「オリーブオイル」の文字が私の目に飛び込んできました。
そこに書かれていた店名「コンディメント・メディテラネア」はスペイン語で「地中海の調味料」の意味です。お店があるなら是非行ってみたいと思い連絡したところ、現在直営のお店はなく、代わりに本社で商品を拝見させて頂けることになりました。
早速伺ってまず驚いたのはそこがセラミックの会社ということでした。2011年の東日本大震災を機に食品事業を始められたそうです。そしてさらに驚いたのは取り揃えている調味料の質の高さです。もちろん味わっていないので実際のところはわかりませんが、経験上調味料も世の大抵のものと同じく「見た目」と「価格」に質の高さが比例します。
そこで「CLADIVM(クラディウン)」というオリーブオイルを購入させて頂きました。CLADIVMはアンダルシア州コルドバの原産地呼称認定を受けたEXVオリーブオイルで「オヒブランカ」という品種で作られています。OLIVE JAPANにおいて2020年&2021年の最優秀賞受賞(811品中)、その他世界のオリーブオイルコンテストにおいても輝かしい受賞歴があるようです。
さて前置きが長くなってしまいましたが、そのCLADIVMの「試用をしてみた」というのが本題です。
シンプルに野菜・魚・肉に合わせてどうなるか、という試用。の前にまずはそのまま飲んでみます。素晴らしくまろやか。最初は舌に優しく、甘みが徐々に出てきて青林檎や若いナッツのような香りが広がった後、辛みがきてそれが引いていき心地よい余韻が残ります。本当にバランスが良いEXVオリーブオイルです。
まずは野菜、ark.farmの茄子とズッキーニに塩をふりオイル無しで焼き、中の水分を抜き旨味を凝縮させた状態で仕上げにCLADIVMをたっぷりかけます。
野菜の美味しさ、特に甘味をより引き出しているように感じました。食べているとオイルの香りがふっと香る瞬間があり、その時が一番野菜の輪郭を感じられて美味しかったです。
続いて魚はおいしそうな三陸産の鰹があったので、それを直火で表面を炙り、ark.farm採れたてのトマトとイタリアンパセリ、それにバルサミコ酢を合わせて最後にCLADIVMを回しかけて「ケッカ風」に仕立てました。
まずトマトと非常に相性が良いことがわかり、さらに鰹のような鉄分が多い魚のくせもうまく調和させてくれることもわかりました。
最後の肉は鶏のささ身を調味し真空状態で低温調理したものを薄く削いでCLADIVMをかけました。
つぶしたピンクペッパーの華やかな香りの後に程よい爽やかを与え、淡白なささみを一段上の食材にしてくれるようなイメージでした。良く合っていたと思います。
野菜・魚・肉と合わせ、最終的に思ったのはこれは調味料としてではなく「食材」として扱った方が良いなということでした。凍らせる、粉末にする、ソースにする、など色々と試しがいがありそうです。
さて、、、CLADIVMのステマみたいですが、私はインフルエンサーでも何でもないのでただの感想です。この瀬戸でこのような食品に出会えたのがただただ嬉しかったです。