お客様から「桃の節句オードブル」のご注文を頂きました(全7種・10000円/1人前)。
2皿目は「はまぐりの球体スープ ビーツのベール 香味野菜のケーク」です。
お客様から頂いた「お雛さまの料理も一品以上」というご要望の中の2皿目で「はまぐりのお吸い物」をイメージして作りました。
はまぐりは、二枚貝の特徴でもある対になった貝殻に見立てて「将来良い異性と巡り合うように」との意味が込められた食材です。
そのはまぐりを貝が開くか開かないか程度まで白ワインで蒸して、そこに金目鯛のスープを加えてすぐにはまぐりを取り出します。
牛乳、生クリームを加えて塩で味を調え、ゼラチンを溶かし半球状のモールドに流し込みます。はまぐりを戻し、別で茹でたアスパラを加え冷やし固めたものをポマード状にしたバターを接着剤として2つくっつけて球状にします。
下は香味野菜をたっぷり入れたケークを土台とし、上にはゆるめのビーツのピュレとアガーで作ったビーツのベールを掛けて完成です。
召し上がる際には電子レンジで土台ごと温めて頂き、スープにして完成です。
自分の手から離れるオードブル(もはやオードブルではないですが)においてどのようにして液体を提供したらよいか、というテーマに基づいて作った一皿です。ビーツの薄いベールをかぶせて完成した際に桃色になることもイメージしました。
3皿目に続きます。