紅白

2020年1月月替わりのデザート

私は以前のお店で10年間毎月コースメニューを変え続けてきました(多少「似てるな」というメニューがあってもそれはご愛嬌ということで)。

もちろん最後にお出しするデザートもそうなのですが、ただ1月にお出しするデザートだけはいつからか定番として「アロスコンレチェ」をご用意するようになっていました。

それがなぜかは私自身もわかりませんが、とにかく気に入って下さっていたお客様が多かったのも確かです。

2020年1月月替わりのデザート
2020年1月月替わりのデザート

今また「月替わり」デザートを作るに当たり、やはり1月はこれしかないな、と考えるのも半分放棄して選択しました。

そして新年なので華やかにしようという気持ちもあり「紅白」という名前を付けて、アロスコンレチェを主役に組み立てました。

「arroz con leche」はフレンチの「riz au lait (先日『グランメゾン東京』にて風邪を引いたエミリーちゃんにお母さんが作ってあげたもの)」と同じように家庭的な所謂「ミルク粥」です。

私もスペインで2度食べる機会がありましたが、、、まずかった(笑)

それをどうにか美味しくできないかと考えた末に辿りついたのが「もち米」を使うという点でした。日本人には「うるち米が甘い」よりも「もち米が甘い」方が受け入れられる(おはぎがあるので)、という発想の元、かなりの変化を遂げ、一番下に苺のセミコンフィ、その上にもち米のミルク煮、一番上にパンナコッタを合わせるというデザートに成りました。

合わせるものは「ビーツのケーキ」「ポルボロン(アンダルシア地方の伝統菓子)」、「ザクロ果汁で固めた苺のゼリー寄せ」、「極薄メレンゲ」です。

華やかな一皿になったと思います。ぜひご賞味下さい。 800円

レシピノート