というご依頼を先週の金曜日に頂きました。ご人数は4名様です。
『略式会席(今回は「りえの焼そばチントンシャン〜ぱんだ家〜」にてご提供。飲み物は温かいお茶をサービスし、こちらでご用意した瓶ビールは別お会計。お一人様6000円)』
まず先付を4種盛りにしました。左下は「広島県産牡蠣と紫野菜の煮こごり」です。紫の野菜は、紅しぐれ大根、赤蕪、シャドークイーン、菊花を使っています。ゼラチン質は鯛の出汁を使いあっさり仕上げました。
左上は「自家製松前漬けと銀杏のパートフィロ包焼」です。パートフィロは春巻きの皮よりも薄く、油脂分を含まないことが特徴です。
右上は「柿と蕪と蛸の土佐酢和え」で、右下は「衣かつぎ 八丁味噌の粉末添え」です。
続いて椀物は「真鱈と自然薯」をつなぎ無しの椀種にし、素麺南瓜とナスタチウムの葉を添えました。
向付またはお凌ぎの代わりに「赤海老と山葵菜のサラダ仕立て」を。宇宙芋を薄く素揚げにしたものを割り入れて一緒に召し上がって頂きます。
焼物は「鰆の柚庵焼」で柚子の果汁と昆布出汁を泡状にしたものを添えています。
煮物は「黒毛和牛すね肉と大根の味噌煮」で、素揚げした牛蒡を添えています。
お食事は富山県産「富富富」、「生もずくの赤出汁」、「浅漬け」をお出ししました。
最後に水菓子の代わりにデザートとして「葛餅」をご用意。葛とタピオカ澱粉を合わせているので透明感はありませんがほどよくモチモチに仕立てています。きな粉、黒蜜、柿のコンポートと合わせて召し上がって頂きました。
お年を召した方々でしたが、美味しく、また珍しがって召し上がって頂けたと思いました。また作らせて頂ければ幸いです。